南谷真鈴が探検家(冒険家)グランドスラムを達成した。探検家(冒険家)グランドスラムとは世界7大陸それぞれの山(最高峰)を登り、北極・南極を制覇すると達成される。高校生や大学生の若い女性が登るのは滅多にない出来事だ。

南谷真鈴はこれまでアコンカグア・キリマンジャロ・モンブラン・マナスル・コジウスコ・ビンソンマシフ・カルステンツピラミッド・エルブルース・エベレスト・デナリと登山家でも困難な山々を制覇してきた。結果、7大陸と北極南極を最年少(20歳)で踏破した。
南谷真鈴「自分を超え続ける」
南谷真鈴は2016年に「冒険の書」を発売したが、2017年3月に「自分を超え続ける・熱意と行動力があれば叶わない夢はない」を発売した。内容は冒険の書と重複する部分もある。
だが、文章や内容がより洗練されているのが、「自分を超え続ける」の本だ。南谷真鈴の自分を超え続けるはオレンジの表紙でとても目立つ。

表紙を開くと10ページ程のカラー写真が掲載されていて、本を読みたい気持ちが高まる。冒頭には探検家(冒険家)グランドスラムでさえ、目標の通過点であり、今後はセイリングプロジェクトが目標と語る。
熱意と行動力があれば叶わない夢はない。
南谷真鈴は何故17歳から20歳の若さで山を登り続けたのか?それはやがて結婚・出産・子育てがあるからできるだけ若い内に偉業を成し遂げたいと考えたからだ。
両親からの資金援助は全くなしで、自らスポンサーを探す。そのあたりの話は「冒険の書」にも書かれている。2017年発売の「自分を超え続ける」は6章構成で、各章ごとに南谷真鈴の言葉が書かれている。

「色々な経験が自分と言う木を育ててくれる。根っこが多ければ多いほど木は倒れないし、幹も太くなる」「例え何歳でもいつかと思っていたらチャンスは来ない」等。
南谷真鈴が南谷真鈴になる為のトレーニング。
南谷真鈴は「南谷真鈴になる為に人として成り立つ為に必要な経験」と「自分で決めて自分の意志で生きる為の練習」をする為にエベレスト登頂を目指した。その目標を達成する為に過酷なトレーニングに励んだ。
7大陸制覇の時は空手家ニコラス・ペタスの指導を受けていた程。現在はパーソナルトレーナーに見てもらい、足腰を中心に筋力トレーニングをしている。毎日10Kmのランニングにスクワット300回もこなす。

女子高生が毎日スクワット300回するなんて考えられない。その上で登山技術も学ぶのだ。本に書かれた南谷真鈴の名言は尽きない。「南谷真鈴はセーリングで世界一周に挑戦!女子大生冒険家の夢は続く」に続く。
コメント