埼玉県秩父市の小持山で滑落死亡事故が発生した。スポーツのトレイルランニング開催中の出来事である。
トレイルランニングとは自然を感じながら山を走る競技。
自然と関わりのない若者達はもちろん、老若男女問わず山と交流ができる素晴らしいスポーツである。
トレイルランニングをする人をトレイルランナーと言うが、心から山を愛する人が多く、マナー意識も高い。
山ではハイカーや登山客に道を譲り、挨拶する事で交流も生まれる。
そんなトレイルランナーの参加する大会「ファントレイルズ100K秩父・奥武蔵」での出来事だ。

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ファントレイルズ100K大会中止までの経緯。
2017年11月17日(金)この日は大会前日と合って受付の為、大勢の選手達が秩父に集まった。
必要な装備品(健康保険やレインウェア等)を受付で確認するのだ。52Kmと105Kmの部の2種類が開催される。
この大会前日は晴れたが、翌日は降水確率70%になっている。2016年の大会が開催された時はスタート前から大雨が降り続いた。
2017年は雨が降ってない。昼頃から雨が降る予報だが、小雨程度のようだ。
結果、雨は降らずに最高のトレイルランニング日和となった。更に19日は快晴)105Kmを走るFTR100は朝5時スタート。
天気・気温ともに山を走るには最高の条件。
秩父駅周辺からスタートして武甲山・小持山・有馬山・金平山と言った山々を走る。そして、制限時間33時間内に再び、秩父駅周辺にゴールする。
今回の問題となった場所(小持山)は15Km地点になる。小持山は標高約1300mあり、大会で1、2を争う標高の高さだ。夜が明け、周辺が明るくなる。
大会当日の平均気温は10度前後で、走るには最適。汗を掻くと水分消費量が多くなり、水を多く持たなければならない。
その点、大会当日は走るだけでなく、登山やトレッキングにも最適な天気と言える。
ファントレイルズ100Kと小持山。
私はFTR100のコースを進んで、小持山・大持山を通過したが、特に危険箇所はなかった。
FTR100に参加する選手は過去2年間のトレイルランニング大会で、50Km以上を2度完走してるか、100Kmの完走が必要である。
つまり、トレイルランニング経験豊富で、トレーニングも充分に積んだ選手達が参加するのだ。
そうでなくても日々、ハイカーやトレッキング愛好者が通過する登山道である。特別な訓練をしなくても問題なく通過されてる場所だ。
ファントレイルズ参加者の目撃情報と証言。
そんな小持山での事故発生時間は9時と見られる。スタートしてから4時間しか経過してないからまだまだ体力のある時間帯だ。
場所は小持山を下って、大持山に向かう場所だ。具体的な場所が公表されてないからガレ場の走行中なのか、巨大な岩場を登る時なのかは不明だ。
ただ、滑落者は最初から完走の意思はなかったらしい。早々に切り上げて電車で帰る予定だった。そんな人が100Kmの大会に出るのがそもそも疑問だ。
滑落後の9時11分に目撃者から大会本部に連絡。大会スタッフが到着するも滑落者は見つからず、返答もない。
大会中止は残念だが、今後に活かして欲しい。
どうやら滑落直後に意識がなかったらしい。9時55分、大会運営者が救助要請。埼玉県防災航空隊員2名がヘリコプターで出動。
11時47分に登山道から100m下で滑落者を発見。
12時9分にヘリコプターに滑落者を収容して病院に向かうも助からなかった。今回の事故も残念だが、参加する選手にとっても非常に残念である。
1年間準備してきた人や遠方から来た参加者もいるのだ。突然の大会中止に選手達は落胆する。運営側はそんな選手達にも配慮してほしいものだ。
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