「ハセツネカップ出るには?エントリーのコツは?完走方法と攻略結果」の続き。
第23回日本山岳耐久レースは奥宮俊祐選手と北島良子(女子)選手が優勝した。
1000mを超える山々を全コース走り切るだけでも凄い。
なのに7時間から10時間でゴールするとはなんて超人的能力の持ち主なんだ( ゚д゚)ポカーン
大会当日、東京駅から中央線に無事に乗り換えたと思ったらなんと!駅内の事故で遅延(TOT)
遅れが長引けば受付できず大会にも参加できない。非常に焦ったが、20分程度で運転再開。
日本山岳耐久レースに初挑戦!24時間内に71.5Kmを攻略せよ。
無事、ハセツネカップの受付会場に到着して一安心。
受付を済ませて着替え等の準備の為、五日市小学校体育館に向かうも選手だらけで空きスペースなんて何処にもない。
事前にネットで知っていたので、その辺の開いてる場所を使って準備。
会場に来る前に予備水分としてポカリスエット500mlを購入していた。重量が増すが予備として持っておきたかった。水分は計2.5lとなる。
企業ブースにはパワーバーやさかいやスポーツらが出店。中は人が多くて混雑している為、移動は困難。
その後小学校入り口(スタートゲート前)で写真撮影してお手洗いに向かうが、長蛇の列で並んでいる間に開会式が始まった。
集合場所に行くと前回優勝者の上田瑠偉選手がハセツネ杯を返還していた。女子優勝のエイミースプロストン選手同様今大会には出場しない。
日本山岳耐久レーススタート前の選手整列。
スタート直前に映画アルマゲドンの「Theme Song」が流れる。トレイルランナーになって3年それなりに修行してきた。
スペースシャトルが発射され様々な困難を乗り越えて帰還するようにどんな困難が訪れようと必ずこのゴール地点に戻って来る。
そうさ!ミッションを成し遂げるのだ。事前に読んだ大会パンフレットには
「ハセツネカップ完走者は例え最終ランナーであっても制限時間内に自己への挑戦に勝利した【偉大な戦士】として讃えられる」と書いてあった。
今まで「トレイルランナー」であってもその肩書を名乗るのにしっくりこなかった。
この日本山岳耐久レースを完走すれば何の気兼ねなくトレイルランナーと名乗れる気がする。
☆この記事を「Theme Song」を聴きながら書いたが、参加した日本山岳耐久レースを思い出すと今でも感情がこみ上げてくる。
日本山岳耐久レース脱水症状とハンガーノックハセツネカップ。
日本山岳耐久レースのスタートゲートをくぐる時は気持ちが高ぶり、この大会に参加して良かったと思った。
周囲からの応援を受けながら舗装路を進む。
ハセツネカップのドキュメントDVDやユーチューブで見た映像そのものだ。
8Kgの荷物を背をっている割には重さは感じないサロモンスキンプロを選んで正解だった。
しかし、ストックの収納が上手く行かず、片方にストック2本を差していた。
その為、片側だけ重くてバランスを取りにくい。ストックの出番はまだか…。
日本山岳耐久レース参加トレイルランナーの装備。
他のランナーの達の装備を見るのも面白い。
ザックはサロモン「S-LABアドバンスドスキン3セット12」と「スキンプロ」の使用者が多かった。
S-LABアドバンスドスキン3セット12セットはフラスク2個が標準装備の最新式ザックだ。
奥久慈トレイルレースに出場した際、出店ブースで発見したのだ。
胸部分にボトルを収納できるので興味あったが、マーティンウィングしか使用経験がなかったので腰部分に収納スペースがないのは不安。
なのでいきなり最新式のハイエンドモデルを選ぶのではなく「スキンプロ」にしたのだ。もちろんスキンプロ14+3で正解。今大会でも容量を拡張するまでもなかった。
大会と言うよりトレイルランナー達のお祭り。
スタート後は舗装路を走るが、痛めている膝は悪化してないのでしばらくは大丈夫だろう。
今熊神社に付くまでに渋滞が発生。渋滞があった方が休みながら進めるし、ほど良い準備運動になる。
この今熊山付近にも応援の方々が数人いた。「頑張れ!」の応援よりも「楽しんで来て!」の応援は私をハッとさせた。
そうだ、ただゴールを目指すのではなく思う存分山遊びをして帰るんだ。夜ヘッドライトの明かりで進むのが楽しみだ(・∀・)
とは言え、最低限完走せねばならん。レース前の作戦は登りは全部歩くことと決して無理をしない事。
9月に膝を傷めた為、足腰を鍛える事はできなかった。
なので、約72Kmの道のりを足が持つかは微妙だ。兎に角慎重に進む。
知らぬ間に大ピンチに陥っていた。
代わりに上半身をウエイトトレーニングで鍛えていた。
荷物の重さを感じなかったのはこのトレーニングの成果でもある。後にストックを使用しても肩や腕に疲労はなかった。
その後、入山峠・市道山・醍醐丸と進む。
この醍醐丸では再び応援を受ける事ができる。次の生藤山・熊倉山(20Km)付近で気が付いた。水がない(;・∀・)
ハイドレーションと予備のポカリスエット500mlは既に消費済み。
予備の予備として持ってきたカロリーメイトドリンク200mlしか残ってない。
水分の代わりとなるアミノバイタルジェルで凌ぐが、これもすぐになくなった。
水なしで第2関門まであと22km。どんな状況でも前進あるのみ。
ハセツネカップ水切れ脱水症状で月夜見のポカリスエットを目指す。
水がなくても前進あるのみ。三国峠を抜けて熊倉山を通過する頃には辺が暗くなってきた。夜の山は初めてだ。お楽しみのヘッドライトでの夜間走行である。
トレイルランナー達の点灯タイミングはバラバラで(笑)
足元が暗くなってきた時点で点灯する選手がいれば真っ暗になるまで粘る選手もいる。足元が暗いと危険な上に目が疲れるので、早目に点灯した。
ヘッドライトを点灯して夜間走行開始。
このジェントスHW-888のヘッドライトを付けて驚いた!滅茶苦茶明るい(*´∀`*)照らす範囲も広くて明るさも抜群に良い200ルーメンってこんなに明るいのか…昼間と変わらんな。
※現在は最新式の300ルーメン(ヘッドウォーズHW-000エックス)が発売されている。
もしヘッドライトの明るさを競う大会なら優勝してたかも(^O^)
単3電池で10時間使用可能なので、多少古い充電池を使用しても8時間は持つだろう。
※LOWモードでも明るく、30時間は持つようだ。
暗闇の中、列を作って進む選手達の姿は「秘宝を追い求めて旅する探検隊」のようだ。
生藤山から三国峠を通過して熊倉山・笹尾根の区間は下りが多いので進むのに苦労しない。
第一関門浅間峠標高860mに到着。
浅間峠に着いて真っ先にお手洗いに並ぶ。順番を待ったのは10分程度。
ザックの中身を整理して苦労して持ってきた「ブラックダイヤモンド・ウルトラマウンテン」を準備。(ストック)
水がないので、長く休憩するほど不利になる。隣の選手が1000mlありそうな水分を準備していた。
この浅間峠でそれだけの水を保持してるなんてこの大会にどれだけ持って来たのだろうか。
この浅間峠に到着したのが19時10分頃で出発は19時30分。
あらかじめネットで入手した情報によると第一関門は19事前後に通過しないと完走が危ぶまれるそうだ。※遅くても20時。
水なしで月夜見山のポカリスエット1.5Lを求めて進む。
第1関門スタートしたものの水がないので第2関門まで持つかわからない。
1000m以上の山々を水なしで22Km移動するのは命の危険もあるだろう。
更に例年より遅い開催とあって震えるほどの寒さな上に日没時間が早くて夜明けが遅い。
もはやゴールを目指すトレイルランナーと言うよりも砂漠の水(オアシス)を追い求める旅人のようだ。
どんな状況であれ月夜見山に言ってポカリスエット1.5L補給せねばならん。幸いほとんど疲れはなく、体力の8割は残っている。
身体に異常がなく、関門通過時間も問題無い。水なしでリタイアなんてありえんな。前進あるのみ!(^o^)!
日本山岳耐久レース避難小屋リタイアと水分補給後の食欲不振。
水切れとは言え浅間峠を出た時は元気そのもので、ストックも使用して足運びが大分楽になった。登りが続くが緩やかで進みやすい。日原峠・土俵岳・小榴峠・丸山・笛吹峠・数馬峠・西原峠と笹尾根を歩く。
20Km地点から水を飲んでないので、身体に異変が起きてきた。食べ物を受け付けなくなったのだ( ;∀;)
飲み物も食べ物も補給しなければ完走はありえない。月夜見山でポカリスエットを入手すればなんとかなるはずだ。
水がないと食べれない。
身体が乾き切っているので、必ずポカリスエットでなければならない。
もし第2関門でポカリスエットが品切れで水しかなければ完走は困難だ。もちろん第2関門まで行けるかどうかが問題だ。
パワーバーを11本も持って来て食べたのはバナナ味の1本のみ。
チョコーレートとベリーは味が合わなかったのもあるが、水があればもう少し食べれただろう。
夜の山はさすがに寒い。
昭和分岐から西原峠に進む頃は大分寒くなった。
だが、持って来た防寒兼用のレインウェアは熱を放出しない為、身体が相当暑くなる。暑くなって汗を掻けば余計水が欲しくなる。
身体を暑くせず、寒さで冷やさず腕まくり等温度調整して進んだ。
この時点で準備した水・食料・防寒具と持って来た物があまり効果を発揮しなかった事が解る。
身体が食べ物を受け付けないので、「ツールド猪苗代湖」の時に貰った直径3Cmの巨大梅干しを飴のように口に含んで空腹を凌ぐ。
槇奇山からは更に高度が上がって登りも急になる。
この時はスタートから何キロ進んで何処にいるのかわかっていない。ただポカリスエットを求めて進む。やがて槇奇山から避難小屋に到着。
お手洗いを済ませるも標高1430mはとても寒くてその場に留まると凍りそうだ(体感0度)
周囲に寝ている選手が居るが、よく寝られると思うと同時に制限時間は問題ないのだろうかと思った。
リタイアか?より過酷な状況でも進むのか!?。
私が休憩している目の前で2人の選手がボランティアスタッフにリタイアを告げていた。
スタッフは更に2Km進んだ鞘口峠でリタイア可能と伝えていた。
飲まず食わずでここまで来たが、服装による温度調整にも失敗して何処まで進めるか解らない。
ただこれまで参加した大会で自らの意志でリタイアした事は一度もない。この時あるものと言えば「時間」だろう。
ある程度休憩しても関門閉鎖はまずないだろう。ならばポカリスエットがあればその後も食欲が湧いてなんとかなるはずだ。
この日本山岳耐久レースで最も高い三頭山は歩いては休憩の繰り返しで登った。(標高1527m)
無理せず、一歩一歩確実に進む。
頂上についてからは下りが続いて鞘口峠へ到着。リタイアなんてありえない。可能な限り前進するのだ。
序盤からほとんど走ってない為、足は残っているつもりだったが食料を補給してないので、身体が動かなくなってきた。
あとは精神力の勝負。風張峠を通過してようやく月夜見山に到着。幸いポカリスエットがあった為、1.5Lを補給。
対応したスタッフが若い女性だった事もあり精神面も僅かに安らぐ。荷物を整理してヘッドライトの充電池を新品エネループに交換後、点灯チェック。
念願のポカリスエットで水分補給したものの…。
水がなくて使えなかったアミノバイタル顆粒4000mを飲む。
十分休憩したいが、あまり休むと身体が冷えて進むのが困難になる。(低体温症になりかねない)
第1関門から第2関門まで7時間かかった為、時間的余裕もなくなってきた。
本来、第2関門は2時までに出発する予定だったのだ。もはや走る力はないので、できるのは早く出発する事。
2時30分に出発。結局水分を補給しても食べ物を受け付けず、空腹のままゴールを目指す事になった。
日本山岳耐久レース2015空腹で夜の山道を歩くハセツネカップ。
第23回日本山岳耐久レース女子3位の高村貴子さんは22歳の現役女子大生。
今回の日本山岳耐久レースでも途中まで女子先頭を走っていた。2013年の夏からトレイルランニングの大会に出場している。
これがまた凄い成績。
【高村貴子選手2015年の成績】
第7回 ハセツネ30K 4位
第1回 峨山道トレイルラン(73km)3位
第5回 カムイの杜トレイルラン(40km)1位
GREAT EARTH サロモン富良野トレイルラン&アドベンチャー(15km )1位
第3回 大雪山ウルトラトレイル白滝天狗トレイル(40km)1位
OSJ山中温泉トレイルレース(71km)1位
第1回 十勝岳トレイルin上富良野・美瑛(25km)1位
エクステラ・ジャパンチャンピオンシップ北海道2015 (30km)1位
2016年日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)女子優勝
高村さんによると「ハセツネがこんなに走れるコースだとは思わなかった」という感想。この日は順位は考えず、自分の力を出し切ろう考えたとのこと。
旭川在住の医大生で大学のクロスカントリー・アルペンのスキー部でも活躍する高村さんはこれからはしばらくスキーの季節。スキーで鍛えた力で来年もハセツネに挑戦したいそうだ。
22歳の若さでこれだけの成績を収めたら今後どうなるんだ!?(上田瑠偉選手と同い年)
その後、高村貴子選手はハセツネカップを4連覇した。
日本山岳耐久レース月夜見山でポカリスエット補給後。
水分を補給しても物を食べる事はできなかった。食欲旺盛で食いまくりたい衝動なのだが、身体が食べ物を受け付けない。
ハンガーノックの恐れはあるが、こうなったら空腹のままゴールするしかない( ;∀;)
水が無くて飲めなかったアミノバイタル顆粒4000mもようやく使う事ができた。
そう言えば月夜見山(第2関門)でリタイアしたランナーが車で運ばれてったな。
私も危機的状況だったがなんとか持ちこたえている。※画像は第2関門で装備降ろして休憩中の図。
思えば会場に来る直前に自動販売機でポカリスエットの500mlを追加したのが幸いでこれがなかったら第2関門まで来れなかった。
あと役に立ったのが軍手。木に触れて棘が刺さらないようにと持って来たのだが、防寒具として役に立った。
なかったら寒さで気が散るし、思うようにストックを捌けなかっただろう。
寒さと空腹に耐えながら進むもライト付けて歩くのは楽しい♪
月夜見山周遊道路から小河内峠・御前山・鞘口山と進むが夜の山道は似たような景色で登っては休み登っては休みの繰り返し。
大ダワに来た頃は予定していた時間より大幅に遅れた。
だが、ボランティアスタッフによるとこの位置からゴールまで全て歩いてもギリギリゴールできるそうだ。
僅かな可能性でも挑戦するさ完走する為に来たんだ。ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
ランニングウォッチは既に電池切れだし、暗闇のせいか距離表示も見受けられない。ただひたすら前に進むだけ。
日の出山から見る夜景とはどんなものだ。
約55Km地点の大岳山山荘を通過。
スタート前の作戦ではここからの下りをラストスパートに使う予定だったが、水切れの影響もあり、今は歩くのがやっとだ。(腹減ったー)
そうこうしてる内に周囲が明るくなってきて朝になった。
日の出山の遥か手前で夜明けを迎える事となった(笑)第3関門手前あずまや付近に水場があったが、ポカリスエットが十分残っている。
第3関門って何時までに通過すればいいんだ?周囲の選手に慌てる様子がないからきっと間に合うのだろう。
そして朝8時に御岳山(御岳神)到着。事前情報によるとゴールまで歩いて3時間。時間内完走は確実となった(⌒▽⌒)
だが、すんなりゴールさせてはくれなかったのだ。
日本山岳耐久レース完走褒美はアシックスGT2000NEW YORK4。
第23回日本山岳耐久レース松井一葉(マツイカズハ)選手が57歳にして女子5位でゴール。57・58歳でウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)を連覇したマルコ・オルモ選手を思い出す。年齢は関係ないようだ。
朝になって第3関門(長尾平売店前)に到着。
御岳神社に水場はあるが、背中のハイドレーションのみでゴールできそうだ。
第2関門に補給したポカリスエットだけでゴールまでもつんだな。(走ったらより水分必要なんだろうが)
御岳山から日の出山に到着。ここからの夜景が綺麗らしいが、その景色は次回日本山岳耐久レースに参加した時に見る事にしよう。(次回目標16時間内完走)
富士山が見えるらしいが、どれが富士山なのかわからん(笑)
周囲は大分明るくなって日差しも強くなってきた。長居は無用で小休止の後、ゴールである五日市市会館を目指して進む。
スタッフによると日の出山からゴールまで大半が下りらしいが、実際には緩やかな登り4割下り6割と言った感じ。
当初の予定ではこの下り区間を全て走るつもりだった。
まあいいさ今回は日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)がどんな大会か「偵察」に来たんだ。
今回の大会で得た知識と経験は計り知れない。次回以降のトレイルレースに活かされるのは確実だ。
完走のご褒美はアシックス「GT2000ニューヨーク4」
そうすればトレイルランでも相乗効果を発揮してFUJI100miも走りやすくなるだろう。
(マウントフジ100は舗装路区間も多くウルトラマラソンランナー原良和選手が優勝している)
麻生山・金比羅山と歩いて大分標高が低くなった。
歩くだけなのだが、吐き気がするその時は立ち止まってやり過ごすがしばらく歩くとまた吐き気がする。
とても腹減っていて物を食べたいのだが、身体が受け付けずにここまで来た。(第1関門から食べてない)
吐く物がないので、胃酸さえ出そうだ。果たしてゴールできるのか!?
水分量が勝利の鍵!脱水症状を避けて日本山岳耐久レースのゴールへ。
日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)の参加体験記はエントリーした記事から数えて11話目。
日本山岳耐久レースだけにブログに書いた記事数と文字数も耐久レース級だ。
2015年10月31日土曜日に開催された第23回日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)
このハセツネカップで女子2位の福田由香理 / Yukari Fukudaさんのインタビュー動画がユーチューブにあった。
今回が4回目のハセツネとなる福田さんは昨年の女子2位。今年は9月末に行われたばかりのマウントフジ100のUTMFで6位となったばかり。
まだ疲労もあったはずですがチャンスを逃さず2位に入り、自己ベストタイムも1分更新するという粘り強さを見せました。
今シーズンは3月のITJでの優勝から始まり、多くのレースにチャレンジして結果を残してきましたが、本人としては「ケガをせずに全て完走できたとのが嬉しい」と振り返りました。
今年、スカイランニング日本選手権・美ヶ原80kで優勝し、チャンピオンとして来年に挑戦するスカイランニング世界選手権(スペイン)が次の目標。他とは違う特別なイベントだというハセツネもまた来年走りたいと話してくれました。

9時間34分でゴールしても2位とは…。女子で優勝するには9時間30分内でのゴールが求められるんだな。
金比羅山からゴールの武蔵五日市会館を目指す!
ゴール目前とあってこの付近からスパートするランナーが多かった。
私は歩くのがやっとなので、後方から足音が聞こえる度に道を譲る。ランナー来たら止まるを20回は繰り返しただろうか!?
もう来なくていいと思ってたら今度は前からハイカーが来た(^_^;)前後から来る人々に道を譲ってやり過ごす。
ゴールするのは登山家やハイカーの少ない夜か早朝が理想だと思った。
コース上の道標に武蔵五日市駅の表示があって間もなくゴールできると知る。
この金比羅山からゴールまでの道のりでは登山家スタイル(装備)で大会に挑んでいる選手を数名見かけた。
登山家の人達は22時間から24時間掛けて歩き通すんだよなーと思いつつ、この大会が終わったら本格的にトレーニングしてどんな山でも登って走れるトレイルランナーになると決心するのであった。
ゴールして完走証と完走Tシャツを持って帰るんだ。
制限時間内にゴールできるが、よく考えると13時にゴールしたのでは帰りの新幹線に間に合わない(^^;)とは言えもはや走る力は無い。
(新幹線予約時は12時スタートの翌日12時ゴールだと思っていた)なんとか完走証を持って帰りの新幹線に乗れるよう願って進む。
やがて舗装路に出た。前後にトレイルランナーはいない。ここまで大分時間かかったからな。
ゴールゲートが見えたので最後の直線だけ走る。念願のゴールだ(^o^)v
エイドで補給を受けられないのが1番きつい。
20時間内でのゴールを予定していたが、22時間弱でゴール。やっと終わった。
こんなエイドステーションの無いレースもう2度と走らんぞ!。とゴール直後は思ったが、数日後に次回の作戦を立ててたりする(笑)

思えば今大会は水切れ・空腹・寒さ等様々な困難が訪れたが、それでも無事に完走出来た。この経験を得て来年はマウントフジ100(STY)を完走する!
高村貴子22歳が女子準優勝!ハセツネカップの完走率を公開。
昨年12月中旬に日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)の記録集が届いた。
ハセツネと言えば伊達政宗の家臣でサン・ファン・バウティスタ号に乗ってスペインに行った支倉常長…。
じゃなくて登山家の長谷川恒男だが、この記録集を見る事で新たな発見がある。
総エントリー数2631人 出走者2357人
完走者 男子1816人 女子229人 合計2045人
完走率86.8%
この完走率は過去最高で、最年少完走者は男性16歳・女性22歳(高村貴子選手)最高齢完走者は74歳。
この完走者一覧に私の名前がある事を嬉しく思うと共に完走時間については納得してない。次回参加する時は16時間内完走を目指す。※2016年は高村貴子選手が女子優勝
第23回日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)上位入賞者。
男子
1奥宮 俊祐 モントレイル&MHW 7時間41分31秒
2三浦 裕一 モントレイル&MHW?
3奥山 聡 多賀城自衛隊?
4加藤 淳一 MONTURA
5加藤 昌文 習志野第一空挺団
女子
1北島 良子 RUN塾小町 9時間28分36秒
2福田 由香理 ALTRA
3高村 貴子 旭川医科大学
4丹羽 薫 チームチョキ
5松井 一葉 M@平塚
10度目の挑戦で優勝した奥宮俊祐選手。
奥宮俊祐選手は10回目の出場で優勝を手にした。10回完走者に与えられる「アドベンチャーグリーン」の称号も授与された。
それにしても男子はモントレイルの1・2フィニッシュとはな…。スポンサーとしてはしてやったりだろう。
サロマ湖100Kmウルトラマラソンにサロマンブルー・グランドブルーがあるようにハセツネカップには10回完走の
「アドベンチャーグリーン」と20回完走の「スーパーアドベンチャーグリーン」があり、達成者にはメダルと賞状が授与される。
特に意識しなくても10回完走の「アドベンチャーグリーン」なら達成できそうだ。
この日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)は毎年でなくても参加したい大会である。
メインはマウントフジ100(STY・FUJI100mi)なので、日本山岳耐久レースに参加するかどうかは状況による。
日本山岳耐久レースを16時間内完走する対策はこれだ!
私は2016年には参戦しないので、「次回」への対策である。ランネットのエントリー合戦で1人分エントリーしやすくなるな。(次回は2017年に参加予定)
到着した記録集によると16時間内に完走した人はスタートから4時間30分以内に第1関門に到着している。
スタートが13時だから17時30分だな。22時間で完走した私より1時間30分早到着だ。
第2関門通過時間は9時間30分内(22時30分)月夜見山には当日中に到着するんだな私が通過したのは次の日だ(笑)
今回は持ってった水と食料に失敗したからこれを改善するだけでも数時間早く到着できるだろう。
この第2関門前後が一番寒い。特に2015年は10月末日開催とあって滅茶苦茶寒かった。
実際、低体温症で離脱したランナーもいたようだ。(私も低体温症になりかねなかった)
第3関門通過時間は13時間30分(2時30分)この時間帯はまだ第2関門付近に居たぞ。
時間内に到着するにはウェイトトレーニングと走り込みで足腰強化するしかない。
まとめると13時にスタートして第1関門を17時30分・第2関門22時30分・第3関門2時30分までに通過すれば16時間内にゴールできる。
2016年の日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)
2016年のハセツネカップは10月上旬開催なので、寒さは今回ほどではないだろう。マウントフジ100が9月開催になったから両立は難しい。
日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)は完走だけなら難しくないが、走力や体力だけでは戦えない。最低限の知識・対策・経験は必要。
私は40Km以上のトレイルランを2度完走してハセツネカップに出場した。この2度の経験は計り知れない。
コースもトレイルランニングとしては常識の範囲内だ。個人的に1番キツイのはエイドステーションがない事。
必要装備を全て背負って走る(歩く)力が求められる。
日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)のエントリー合戦。
完走よりもエントリーの方が難しい。東京マラソンを先着順にしたらこんな感じ!?と思えるほどエントリーが大変だ。
毎年6月1日10時はバトルである。10時3分までにエントリー完了させるのが理想。
5分以上経過したら定員に達するからまた来年挑戦しよう。
ハセツネ30Kで優先出走権を得てから参加する方法もあるが、30Kでもエントリー合戦に変わりない。
どうしても参加したければ「ふるさと納税」だな。
ハセツネカップの参加方法はこちら「ハセツネカップ出るには?エントリーのコツは?攻略完走方法と結果」
日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)を完走したら。
周囲の反応が思いのほか大きかった。ランニングクラブに所属してるのだが、ハセツネカップを完走したってだけで凄いと言われるようになった。
コースの大半を歩いてもゴールできるので完走だけなら大した事ないのだが、ロードランナー達からは凄いと思えるらしい。
フルマラソンを6時間で完走するランナー(私)が4時間内に完走するランナー達から(ハセツネカップを完走しただけで)
凄いと思われる珍しい光景である(笑)2016年は舗装路を走り込んでサブ4達成したい。
トレイルランニングの指導方法も学ぶ?
更にランニングクラブでトレイルランニングの練習会を開催したらとかトレイルランの走りを教えて欲しいと言われた。
ロードランナーでもトレイルランに興味ある人はそれなりにいると実感した。将来的に指導者になりたいと思っていたが、それはマウントフジ100(FUJI100mi)やウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)完走後の話.
今言われるとは思ってなかった(^^)ブログだけでなく、現実世界でもトレイルランニングの普及に役立てるとは光栄だ。

カテゴリ一覧