FTR100体験記!前回記事「FTR100でコースロスト!体調不良なのに制限時間がせまる大ピンチ」の続き。
前の記事では65Km付近でコースロストしたと書いた。精神的ダメージが大きく、絶不調におちいってしまった。果たしてFTR100を完走できるのか?

水が飲めない。物が食べれない。心拍数が高くて鼓動が収まらない。絶体絶命の大ピンチだ。

大変な状況だけど、トレイルランニングでは珍しくないよね。美山走希なら絶対に完走するから心配してない。
FTR100でコースロスト!東吾野で力尽きてリタイア?
思い返せばエイド5(ゆのた)からリタイア者が増えてきた。特にエイド7の東吾野でリタイア者が続出。目の前で次々とリタイア宣言する選手たち。
私はコースロスト後、絶不調におちいったが、絶対に完走すると決めていた。
水が飲めない時、物を食べられない時、呼吸が苦しい時、どうすれば回復できるかを過去の大会で習得している。
過去の大会での経験が今の大会に役立つ。それはトレイルランニングでは珍しくない。失敗は成功のもとであり、改善を繰り返して強くなるのだ。

自分自身が選手であり、内科の医者みたいな感じ。自分の体を絶不調から逆転させる方法は自分がよく知っている。

応援ナビ見てたけど、東吾野のエイドで動かないからどうしたのかと思ってた。体調を回復させる為、45分休んだんだよね。
FTR100でコースロスト!ユガテ・顔振峠・高山不動尊。
東吾野を出ても登りでの呼吸が苦しく少し歩いては休憩の繰り返し。休むのはいいが、制限時間はそんなに余裕はない。
特に苦しいのが、喉が乾いても水が飲めず、空腹でも食べられない状況。体が疲れて食べ物を消化する力を失ったのだろう。
ここで、一気に飲み食いすれば「吐く」だけ。だが、食べなければハンガーノックで、リタイアするだけ。
また、休めば回復すると思いがちだがそうでもない。停止した状態では体が冷えて、余計に動けなくなる。山と自分自身との一進一退の攻防が続く。

水はちょっと舐めるのがやっと。固形物はチロルチョコの半分を食べるのがやっと。それでも絶対にゴールする。

82Kmの高山不動尊までが急登で辛いね。でも高山不動尊まで行けばその後のコースは楽になる。まさに一進一退の攻防だね。
FTR100でコースロスト!絶体絶命のピンチを乗り切れるか?
「三歩進んで二歩下がる」ではなく、三歩進んで1回休憩。そんな状況が続いたが、高山不動尊にたどり着いた。
この時、FTR100の完走を確信した。
制限時間に余裕はないが、壁のような急登は出てこない。この先は「歩いて休憩」の繰り返しでも時間内にゴールできる。
相変わらず飲み食いできないが、エイドのコカコーラは飲めた。あとはお茶にお湯を足して飲んだ。これで水分とわずかなカロリーを摂取できる。

飲み食いしても消化できない。消化できなくても飲み食いしなきゃ脱水症状やハンガーノックになる。さてどうする?

FTR100は全エイドにコカコーラあるからね。後半のエイドにはお茶とお湯があったのも良かった。
FTR100でコースロスト!高山不動尊から県民の森まで。
時間に余裕はないが歩き続ければゴールできる。ゴール目指して前進あるのみ!絶好調が永遠に続かないように、絶不調も永遠には続かない。
状況は好転するはず。朝になれば…。私は完全な朝型人間。夜(外が暗い状況)は力を発揮できない。
「早く朝になってくれ、早く明るくなってくれ」そう思って進んだ。実際、周囲が明るくなるにつれて、体調が回復してきた。

ソーラーパネルが太陽光でエネルギーを吸収するように私も太陽の光で絶不調から逆転させる。

朝になれば状況が変わるとわかってたんだね!過去20以上のトレイルランニング大会に出た経験が活きてるね。
FTR100でコースロスト!県民の森から羊山公園まで。
喉が渇いても無理して飲まない。空腹でも消化できないなら無理に食べない。でも、ハンガーノックにならぬよう絶食は禁止。
呼吸が苦しいなら心拍数を上げすぎない。適度な休憩を入れる。
これらを守りつつ進んでたら体力ゲージが5から50まで回復した(計算通り)反撃の狼煙を上げる時である。
狩場坂峠、県民の森と距離が進めば進むほど腹の調子が良くなり、物が食べられるようになってく。足は酷使してないので、まだまだ走れる。

元々、106Kmを走るペース配分で走ってたので、足の疲労は抑えられてる。エネルギー補給が可能になった今こそ走る時!

まぁコースロストしたからゴール時は111Kmになるけどね(笑)さぁ完走証を持って帰ろうよ!
FTR100でコースロスト!94Km地点(県民の森)からの快走。
朝になれば状況は変わる。そして状況は変わった。もはや完走確実なので、制限時間はどうでもいい。あとは走れるだけ走る。
なんたってこの先のコースは下りしかない。下りは得意中の得意。力の限り走り続けた。下りをぶっちぎるのはとても楽しい!
距離は100Kmを超えてるが、下りなら延々と走ってられる。本当にトレイルランニングは楽しいな!と思いながら山を下っていた。

楽しい!楽しい!トレイルランニングの下りは楽しい!このままゴールの羊山公園まで走り続けるぞ!

下りになったら水を得た魚だね。少し前まで水を飲めない状況だったけど、回復して良かった。今は元気だね。
FTR100でコースロスト!県民の森から羊山公園まで。
ゴールの羊山公園まで走り続けたが、ゴール後も走る力はあった。5Km(1時間)のコースロストはショックだったが、完走できれば全て良し。
走る距離が増えたのは次の阿蘇ラウンドトレイルのトレーニングと考えよう。
FTR100を完走したことで、120Kmの阿蘇ラウンドトレイルも完走できると実感できた。
と言うことで、ブログ記事は2022年の阿蘇ラウンドトレイルに続く。※中止が決まったので、彩の国トレイルランに向けてトレーニング中!


今日は自分自身へのご褒美であるバーガーキングの超ワンパウンドビーフチーズバーガーを食べて帰ろう(完走褒美)

超ワンパウンドビーフチーズバーガーは1500カロリー。タンパク質も摂取できて一石二鳥だね!次戦も楽しみにしているよ。
FTR100参戦記!絶不調からコカコーラとチロルチョコで完走できるか?
今回のFTR100の後日談。今回のFTR100は荷物を持ちすぎた。スタートからゴールまでザック(TR10)がパンパンで凄く重かった。
特に携帯食料を持ちすぎて重くなった。あとライトも軽いのにしたい。コースロスト後は絶不調だったが、コカコーラとチロルチョコで何とかしのいだ。
人間は疲れると食べ物を消化する力もなくなるんだな。でもFTR100を完走したことで、トレーニング方法が合っていることも確認できた。
トレーニングについてはこちら「トレイルランニングのトレーニングメニュー!階段と自転車を併用せよ」
トレーニング後のプロテインについてはこちら「トレーニング後のプロテインで筋肉強化!トレイルランとロードバイク」
広島湾岸トレイルラン参戦記はこちら。

私は下りは得意だが、登りは苦手。阿蘇ラウンドトレイルに向けて登りのトレーニングをやっていこう。

美山走希!私の指導(トレーニング)もお忘れなく。私だってFUJI100miを目指してるし、阿蘇ラウンドトレイルを完走したいんだから。
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