麓エイドを関門閉鎖時間の23時に出発した私。次の本栖湖エイドまでの10Kmを2時間20分で通過する必要がある。これがロード区間なら楽だが、壁のような端足峠を登らなければならない。既に50Km走った状態で、登り続けるのはかなり厳しい。

STY出走前は天子山が最大の難所と思っていた。だが、実際に難所となるのは熊森山で、それはそれはかなりの急登だった。その後は下りが続いて麓エイドに到着。50Km地点で走る余力は残ってない。太腿やふくらはぎは筋肉痛で歩くのがやっとだ。
麓エイドをスルーして本栖湖を目指す?
麓エイドに到着したのが、22時50分だから23時には出走しなければ失格だ。ほとんど、エイドに入って出ただけだ。全然、休憩できなかったが、冒頭のように次の本栖湖を目指す。この麓エイドに間に合わなかったり、諦めたSTY選手は多く見られた。

この時点でSTYの選手はほとんどいない。周囲のランナーはUTMFの選手ばかりだ。私も次の本栖湖エイドに間に合わないと思いつつ。この先のコースを知りたいし、何処までやれるか挑戦したかった。
STYに参加してるんだが、周囲はUTMF選手だけ。
それにしても92Kmを走るSTY選手よりも、170Km走るUTMFの選手の方が圧倒的に速い。女性もかなりの速度で走っている。UTMFの選手達はどんな鍛え方をしてるのだろう?もちろん、UTMFの参加条件を満たしたランナー達だから相応の走力はあるだろう。

それにしても麓エイドの50Km地点からゴールの河口湖まで120Kmもあるんだぞ!私がSTYの後方を走ってるのもあるが、UTMFの選手達とこんなに力の差があるとはな。そんなUTMF選手達と林道を走る。端足峠に到着した。
天子山・熊森山、端足峠と急登のフルコース。
熊森山が最大の難所なら端足峠は最後の難所。ここを過ぎればだいぶ楽になる。逆に言えば天子山・熊森山・端足峠をどれだけ速く通過して、余力を残すかが重要。そんな端足峠に差し掛かるも思うように登れない。徐々に休憩する時間が長くなる。もはや本栖湖には間に合わない。

端足峠のコース脇で休んでいたらSTYのスイーパーが現れた。つまり、STYで最後尾になったのだ。STYの募集人数は1000人だが、参加者は980人(推測)そして、コース途中でのリタイアがいて、ビリになったって事か。

結局、麓エイドから本栖湖まで、4時間30分かかった。関門に間に合う為には2時間20分で通過する必要がある。足はかなりの筋肉痛で、心肺機能も低下していた。下りでさえ歩くのがやっとの状態。

さらばSTYのフィニッシャーベストと完走動画。「STY完走率58%の理由を徹底調査分析!フィニッシャーベストの為に」に続く。
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