安達太良山にはずっと行きたいと思ってたが、岳温泉から奥岳登山口間のバスが少なすぎて中々行く事ができなかった。
なのでランニングクラブの人の車に乗って安達太良山に向かった。
奥岳登山口には数年前はなかった温泉施設(奥岳の湯)が設置されていた。温泉入口には登山靴を洗う場所が備わっている。
OSJ安達太良山トレイルランニング50Kの試走。
当初20Km試走するはずだったが雨が降っていて泥で足場が悪い為、14Kmの道のりとなった。
コースは奥岳登山口→安達太良山山頂→黒鉄小屋→塩沢登山口→旧道を経て奥岳登山口である。
泥や岩場は問題ないが、塩沢登山口付近のコースは川(沢)を何度も行き来するのが大変。
道中、日本特別天然記念物「ニホンカモシカ」と出会った。のんびりマイペースなカモシカで逃げるどころか近寄ってきた。
まるで「何かご用?」と言いたそうだ。驚いたのは人間だけで「鴨鹿」はその後も山を散歩しているようだった。
ノースフェイスとモントレイル商品を試す。
橋が架かってる訳ではないので靴に水が浸水する。大会当日に使えるかどうかを試す為、モントレイルのシューズを履いてきたが水捌けはいかがなものか。
その他にもノースフェイスのザックTRコンポ10とレインウェアのベンチャージャケットも試した。
TRコンポ10は腕振りを阻害しないので良いが、肩にボトルを入れると少し気になるかな。
とは言え使ったのは700mlの大型ボトルだったので、500ml程度なら違和感なく使えるだろう。ベンチャージャケットは軽量・コンパクトなので問題無い。
ベンチャージャケットは非常に高価だったので、あまり使いたくないな(笑)OSJ安達太良山トレイルランニングレースは過酷で制限時間も厳しいがなんとか完走したいものだ。
OSJ安達太良山トレイルラン50Kに挑戦。
8月はOSJ安達太良山トレイルラン50K目指して走り込んだ。なんたって過酷で知られる大会だからな。
相当トレーニングしなければ完走できない。とは言え走る距離が長くなると膝の痛みを再発しやすい。
膝を傷めない程度にトレーニングで追い込む必要がある。
普段1月あたり50Km未満しか走ってないが、今回は超高難度(危険度も高い)
の安達太良山トレイルラン50Kに挑むとあって走りに走った。(舗装路だが8月は120Km)
だが、それでも完走できる確率は限りなく低い。現在の体力でそのまま走れば第1関門で走れなくなるだろう。
なので、今回も完走する為の作戦を考えた(後半勝負)
OSJ安達太良山トレイルラン50K前日。
福島県二本松市の岳温泉付近にある「安達太良体育館」に付いたのは17時。体育館にいるトレイルランナーは20数人いる程度。
すぐ受付に向かうもOSJお馴染みの黄色い袋が無いとの事。30分後に届くので(競技説明会もあるから)待って欲しいと言っていた。
競技説明会は岳温泉観光協会会長の挨拶から始まり、OSJ代表取締役社長滝川次郎 のUTMB完走記となった。
滝川次郎は2016年のUTMBに参加して32時間58分で完走した強者。詳しい話を聴きたかったんだが、食べる物を食べておかないとな。
OSJ安達太良山トレイルラン50Kのパーティー。
気になっていたのがこの前日パーティー。この食事会で満腹になるなら夕食の準備をしなくて良いからだ。幾つかのテーブルと共にオードブルが出る。
だが、10Kmと50Kmの参加者達で食べるから5分程度で料理はなくなる。選手は無料で食べれるんだからこれでも十分だ。
ちなみにジュースは林檎ジュースやコーラと数種類用意されていた。
パワーバー(パワージェルショッツ)を試食。
受付会場である安達太良体育館にはパワーバーも出店している。去年ハセツネCUPでパワーバーを使用したが、その時よりも種類が増えているようだ。
新商品で言うと「エナジャイズ・ウエハース」「パワージェル・ショッツ」だ。パワージェル・ショッツはオレンジ味とコーラ味の2種類が試食に出されていた。
要は「グミ」なんだがこれが美味しい!おやつとして食べたいくらい。これいいなグミなら水分なくても食べれるし、ポケットからサッと出せる。
ちょっとした休憩時間がある時はエナジャイズ・ウエハースが良い。食べる時、水分が必要だが腹に貯まるのである程度エネルギーを持続できる。
なので、移動中ならパワージェル・ショッツで、休憩中ならエナジャイズ・ウエハースを使うと良いだろう。
OSJ安達太良山トレイルランニング50K体験記と補給食を公開。
OSJ安達太良山トレイルランニング50Kの競技説明会とパーティーを終えて宿泊。(参加賞で温泉無料入浴券と温泉卵プレゼント券を入手した)
19時から横になったが、眠れなくてそのまま翌日の4時となった。走る準備をして出発するも不安材料が1つ。
それは前日に気づいたのだが、ランニング用パンツを家に忘れてきた。
なので、ユニクロのハーフパンツで走る事に。まあ何とかなるだろう。どんな状況でも走って完走するのがトレイルランナーなのさ。
OSJ安達太良山トレイルラン50Kスタート前。
スタート地点の奥岳登山口に着いたのは5時30分頃で、荷物を預けたらザバスピットインゼリーやベスパ ・メダリスト 等の補給食を最終チェック。
上宮逸子選手と作並温泉トレイルランを走った時に参加賞として貰った物だ。
水は1リッター持ったが、曇り空ながら気温は25度になる予報だったのでカロリーメイトドリンクもバックパックに投入した。
1000カロリー持参したつもりだったが、画像を見てみるとざっと1500カロリー背負ってたんだな。(ブログ記事を書いていて判明)
OSJ安達太良山トレイルラン50Kを完走する対策。
現時点の私の体力では安達太良山トレイルラン50Kは完走は極めて難しい。体力勝負したら負けるのは確実。なので、今大会も作戦を考えた。
名付けて「走らない作戦」少ない体力でゴールするには省エネが重要。つまり歩けば消費エネルギーは少ないしある程度疲れていても回復できる。
この作戦がずばり的中して高難度のコースに対処できた。
OSJ安達太良山トレイルラン50Kはスタート直後から安達太良山を目指して急登が続くが、逆に言えば走れる所がない。
なので、安達太良山山頂まではひたすら歩き通した。
安達太良山から和尚山を経由して銚子ヶ滝へ。
全然疲れてなくて元気一杯なのだが、暑くて水分が心配になってきた。それでも作戦通り体力を温存して進む。下りは得意だから下りに入れば何とでもなる。
今回実戦投入したエプソンのMZ-500 GPS時計があるからどれ位登ってどれ位でエイドステーションに着くかある程度把握できる。
なので、エイドが近くなった頃を見計らって持ってる水全てを飲んだ。
買った後に気づいたんだが、エプソンMZ-500 って鏑木毅モデルだったんだな。46時間計測できるからFUJI100mi・UTMB用に買ったんだ。
OSJ安達太良山トレイルランニング50K和尚山と船明神山の絶景。
いつもトレイルランの練習や大会ではチョコレートを持参するんだが、最高気温25度なので今回は持って来てない。
加工食品はサンドイッチのみであとはジェルとゼリーだ。ジェルをメインにして競技に挑むのは初めてだが、果たして結果はどうなるか。
レース前の話では装備チェックはしないが、途中で雨が降ったりしてレインウェアが必要になった際は確認をすると話があった。
また、第2関門を16時から16時30分までに通過する選手にはヘッドライトの点灯確認がある。
13時間完走のトレイルランナーはくろがね小屋付近で使う可能性が高い。※話はレース中に戻る。
エイドステーションなのに休憩できない。
当初エイドステーションには12時までに着く目標だったが、12時30分に到着した。
全然疲れてないので、30分遅れでも十分完走できると思っていた。この最初のエイドが問題で蚊の巣窟なのだ。
あまりに蚊が多くて長く滞在できない。でも今考えれば早々にエイドを立ち去って良かった。
それはこの時点で時間的な余裕はあまりなくなっていたからだ。ちなみにエイドでは水しか提供されない。
OSJ安達太良山トレイルラン50K鉄山から箕輪スキー場。
船明神山から鉄山までの3Kmは走行禁止区間で歩きのみとなる。歩きだからと言ってのんびりしていると関門閉鎖になりかねない。
なので、早歩きで進んだ結果5人抜きに成功。兎に角制限時間の13時間で完走する為には気を抜く場所などない。
箕輪山から塩沢温泉スキー場は道が狭い上に、速いランナー達が正面から走って来るので、立ち止まって道を譲りながら進む。
ここから第1関門を経由して一周して戻ってくるんだが、登っても登っても終りが見えないので途方に暮れる。
(エプソンMZ-500 があるからある程度はわかるけど)※箕輪山→鬼面山→箕輪山
鏑木毅も使用するエプソンMZ-500 が頼り。そして今回はノースフェイスのTRコンポ10を実戦投入した。
シューズはサロモンのスピードクロス3のグリップ力に期待する。
安達太良山トレイルラン50K塩沢登山口へ。
胎内岩から鉄山避難小屋を通過するもレース中、岩とか小屋とかそんな物は何処にあったのかわからない(笑)
18Km地点までは元気だったが、25Km付近からは時間的にも体力的にも余裕は無いので、ひたすら前進あるのみだった。
その後、屏風岩→八幡滝→天狗岩→塩沢スキー場と進んで33Km地点到着。
第2関門にエイドステーションがあるのだが、既に折り返したトレイルランナー達が正面から走って来る。
ここは泥地帯で通る場所を考えないと泥だらけになる。第2関門(塩沢登山口)まで来れば一安心。
背負っているノースフェイス製TRコンポ10 も軽くて揺れない。買ってよかった。
第2関門でヘッドライトの点灯確認。
16時以降に到着したので、ヘッドライトの点灯確認があった。ライトはハセツネCUPでも大活躍したジェントス・ヘッドウォーズ HW-000X だ。
エイドからお手洗いが少し遠いのが難点だが、バナナとジュースが置いてあった。ここまで来れば完走確実。
スタッフはゴールまで2時間弱と言っていた。ならばゴールするだけだ。何故ならここからゴールの奥岳登山口までは試走した事があるのだ。
険しい道のりではあるが第2関門に来るまでの道のりを考えたら容易いものだ。
ヘッドライトについてはこちら「ヘッドライトペツルIKOレビュー!夜のトレイルランニング大会へ」
トレイルランニング装備を激安で買うなら下の記事を読もう!
くろがね小屋から馬車道経由で奥岳登山口へ。
スタートから12時間を経過してヘッドライトを点灯。
ヘッドライトを使うのは昨年のハセツネCUP以来だが、ヘッドライトを付けて山道を走るのは楽しいものだ♪
OSJ安達太良山トレイルランニング50Kではモントレイルのバハダとサロモン・スピードクロス3のどちらを使うか迷った。
だが、水捌けとグリップ力重視のスピードクロス3を選んで正解。※現在は新型のスピードクロス4 が発売中。
40Km以上走ってきてまだ走れるのが嬉しい。このゴールまでの下りでトレイルランナーを2人抜かした。
コース途中で登山家の人達が5人程歩いていた。遠く離れて抜かそうとしたら凄い声援をくれた。
「頑張れー!とか、あと10分でゴール!」とか応援してくれるのは意外だったので、嬉しかった。
OSJ安達太良山トレイルランニング50K完走後日談。
OSJ安達太良山トレイルランニング50Kを12時間30分以上かかってゴール!
完走証を得て早速岳温泉行きのバスに乗ろうとしたら19時30分にならないと発車しないとの事。
それだと岳温泉に着くのが20時になるので、岳温泉から二本松駅に向かうバスはなくなる。つまり帰れないのだ。
恐れていた事が現実となって無理を承知でスタッフに相談するもタクシー利用を告げられてしまう。
現金は持たない主義なので、必要最小限しか持って来てない。クレジットカードも持って来てないからタクシーは呼べないし、もはや万事休す。
岳温泉入浴券と温泉卵サービス券。
岳温泉にテント泊して月曜日の朝帰るしかない。と思っていたら同じランニングクラブの仲間が現れて乗せてもらえる事になった。まさに起死回生。
参加賞である温泉無料入浴券を使って椚平ホテルで入浴。20時近い時間だっただけにトレイルランナーの姿は殆どなかった。
その後、温泉卵サービス券を使おうと岳温泉入り口にあるソースかつ丼屋に向かうも19時閉店だったので、代りにすき家でカレーライスを食べた。
こうして奥岳登山口から空腹を満たして帰路についたのであった。
安達太良山トレイルラン50K総評。
ソースかつ丼ならぬ大会を総括(総評)してみると序盤から中盤まで急登が続く。登りは非常に時間が掛かるが、下りはあっと言う間に目標にたどり着ける。
標高1700mからの景色は絶景で涼しい。今回は最高気温25度と暑かったので、山頂にいるのが涼しくて良かった。
エイドステーションでは水しか出ないが、装備チェックもない。
どの装備と補給食を持参するのか、選手の判断力が問われる。
完走難易度の高い大会だけあって完走後の達成感も高い。トレイルランナー中級者には是非目指して欲しい大会である。
そう言えば10Kの部に出場予定だった井土真希選手は出走したのだろうか?
NHKグレートレースで飯野航選手と共に出演してたので、どんな人か一目見たかったのだが。
安達太良山トレイルラン50K完走後日談。
大会終了後、パワースポーツでリザルトが発表されたので見てみた。
完走者228人・途中リタイア75人・不参加56人位かな。単純計算で完走率75%だな。
途中リタイアが75人はこのOSJ安達太良山トレイルランニング50Kの苛酷さを物語っている。
不参加者(DNS)はどの大会でも応募者の2割位はいるものだ。なので56人は妥当な数字。
これから安達太良山に挑戦するなら事前に宿泊先を予約しよう。岳温泉はすぐに満室になる。
私はいつも楽天トラベルで予約してる。トレイルラン大会の宿泊先を予約するならこちら。
「トレイルラン女子のジャケットとパンツを紹介!女性の服装選び」も読んでね!
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