トレイルランニング大会は首都圏が主流で東北地方の大会は少ない。首都圏のようにハセツネCUPやスパトレイル・北丹沢12時間耐久レース等、長距離(40Km以上)のレースがほとんど無いから県外遠征は当たり前である。

そんな数少ない東北地方のトレイルランニング大会を紹介。これから紹介するほとんどの大会は実際に参加して完走してた大会である。
青森県のトレイルランニング大会。
青森県では「岩木山トレイルランニングフェスティバル」と「青森トレイルランニングin大鰐」が開催される。岩木山トレイルランは名前こそ「トレイルラン」だが、山は走らないから本当の意味でのトレイルランではない。
つまり、スタートからゴールまで舗装路と林道だけなのだ。7月開催で距離は15・30・45Kmの3種類。場所は弘前市だから弘前城を観光すると良い。
青森トレイルランニングin大鰐は100年の歴史を持つ大鰐温泉スキー場で6月に開催される。オフロード率99%以上で標高差のあるコース。距離は10と20Kmの他、子供向けコース(1.5Kmと3Km)がある。温泉と宿泊施設が豊富なのが魅力。
秋田県のOSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50K。
秋田県では2019年から「OSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50K」(真昼山地)が新設された。8月開催で、定員は500人。これで東北地方で50Kmクラスの大会が2つになった。OSJの大会はエイドが乏しい。しっかり準備して挑もう。

10月に「AKITA Trail Run Festival in まんたらめ」が開催。コースは4Kmと28Kmがある。2人ペアで走ったり、前夜祭があるのが特徴。秋田市のシンボルである太平山(標高1170m)を攻略できるか?
岩手県の七時雨山マウンテントレイル。
岩手県では6月に「七時雨マウンテントレイルフェス(カルデラトレイル) 」が開催。距離は3・10・33Kmがある。
アクセスは盛岡駅から荒屋新町駅下車(所要時間役80分)で、荒屋新町駅からタクシー15分。だが、タクシーだと高額な費用が発生するので、無料送迎バスを活用しよう。
山形県の六十里越街道と蔵王スカイランニング。
2018年から「六十里越街道トレイルランニング大会」が開催される事となった。8月開催で、42Km・20Km・3Km(親子)のカテゴリーがある。
出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山の総称)を中心としたコースは「生まれかわりの旅」と呼ばれている。2019年は非開催。

9月には「蔵王スカイランニング」が開催。レースプロデューサーは知る人ぞ知る「松本大」選手。富士登山競走のようにひたすら登り続けるのが「スカイランニング」は登りでの短距離走とも言える。

ロードバイクで言うなら「ヒルクライム」だな。メインレースである「ZAOスカイレース 」はスカイランニング日本選手権の位置づけで、国内屈指の山岳ランナーが集結する。

また、トレイルランニング大会ではないが、富士登山競走のように登り続ける大会がある。それは「羽黒山石段マラソン全国大会」と言って約2500段の石段(階段)を駆け上がる。
10月開催で、山形県鶴岡市で行われる。距離は6Kmだが、2446もある石段を走って登るには強靭な足腰と心肺機能が必要。
宮城県みちのく湖畔FUNトレイルフェスタ
次は宮城県だが、2017年から「みちのく湖畔FUNトレイルフェスタ」が新設された。みちのく杜の湖畔公園(宮城県柴田郡川崎町)で3月に開催される。

3歳から小学生までの3Kmと中学生以上の6Kmの部がある。当日エントリーできる希少な大会だが、事前申し込みなら500円安くなる。

宮城県では特殊なトレイルランニング大会が開催される。その名も「雄勝町海の幸トレイルラン」だ。7月開催で、走るより食べるのがメインな大会。前夜祭の海の幸を食べるのが主目的で、走るのは二の次。

距離は25Kmで、200人しか参加できないから毎年エントリーが早期終了される。「雄勝町海の幸トレイルラン」は2018年が最後の開催となった。その変わり、2019年から石巻登山マラソンが開催される。
石巻登山マラソンと蔵王トレイルラン。
2019年から新大会「石巻登山マラソン」が開催。3月開催の珍しい大会。45Kmの里山を走る難易度低めのコース。詳細は「宮城県の石巻登山マラソンに出場!雨と雪の里山を45Km走った結果」に書いた。

8月には「蔵王トレイルラン」が開催。距離は36Kmで、本格的なトレイルランニングコースだ。初心者には厳しいコースなので、フルマラソンを完走できる走力が欲しい。レースプロデューサーは奥宮俊祐選手。
初心者歓迎!仙台泉ヶ岳トレイルラン。
9月には「仙台泉ヶ岳トレイルラン」が開催。東北地方としてはかなりの人気大会で、最長の33Kmはエントリー開始から3日間で終了するほど。他に12Kmと17Kmがあり、ハーフマラソンを完走する走力があるなら挑戦したい。

また、東日本大震災で被災した地域を走るステージレースが開催される。岩手県から宮城県の沿岸部を7日間で311Km走る。詳しくは「日本最大のステージレース南三陸311Kmが開催!7日間走り続けろ」を読もう。
経験を積んだら福島県の安達太良山トレイルラン50Kに挑戦。
東北地方屈指の難易度を誇る大会がOSJ安達太良山トレイルラン。50Kと表示されるが実際は55Km。この大会を完走すれば初心者卒業。UTMF4ポイントになった大会(2018年当時)

急激な登りが延々と続いたり、川を綱渡りしたり、アドベンチャー要素満点。天気が良ければ地球とは思えないほどの絶景を見れる。観光地としても有名で、日本百名山にも含まれる安達太良山が中心のコース。
制限時間が13時間と余裕があるので、ゆっくりでも走り続ければゴールできる。初心者だと歩く時間が長くなるので、制限時間に引っかかる。過酷なコースに挑む精神力も必要。

だから他のトレイルランニング大会で実力を付けてから挑戦しよう。前日の宿泊先は「岳温泉」がメインになる。宿泊施設は少ないので、参加を決めたら早期に宿を確保しよう。以上、東北地方のトレイルランニング大会を9つ紹介した。

他にも知られざる大会があるだろう。東北地方をメインに活動するトレイルランナーならOSJ安達太良山トレイルランは完走したい。


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