2016年10月にオーストリア・リンツで世界空手道選手権大会が開催された。
東京オリンピックを目指す選手達にとって前哨戦となる。
2017年1月には「第51回テレビ朝日ビッグスポーツ賞」で空手日本代表の荒賀龍太郎・植草歩・喜友名諒・清水希容の4選手が表彰された。
「第51回テレビ朝日ビッグスポーツ賞」はテレビ朝日が主催し、オリンピックや世界選手権などの国際大会で活躍した選手を中心に表彰される。
空手からは2020年の東京オリンピックでメダル獲得が期待される4選手が受賞した。東京オリンピックでの空手に対する期待の表れだ。
世界空手道選手権大会の組手。
現在、空手の競技人口は190ヶ国で1億人を超える。世界空手道選手権大会はその名の通り世界王者を決める2年に1度の大会。
空手のトップ選手は外国人が多く、日本を凌ぐ実力がある。空手は1対1で戦う「組み手」と1人で演舞する「形」がある。
組手ではは帯から上の上半身に攻撃を当てると1ポイントになる。
相手を倒してから突きを入れると3ポイント。中段蹴りは2ポイントで上段蹴りは3ポイント。寸止めルールで、世界空手道選手権大会は5階級で行われた。
組手は荒賀龍太郎と植草歩。
日本での組手有力選手は荒賀龍太郎26歳だ。スピードドラゴンと呼ばれ、0.39秒で突きを放つ。
実家は空手道場で父は世界選手権・母は国体に出場・姉は世界選手権優勝と空手一家に生まれた。持ち前のスピードを武器に2016年の世界空手道選手権大会で優勝した。
女子組手の有力選手は植草歩24歳。空手を辞めようと思っていた矢先、空手が東京オリンピック正式種目になる事から練習を再開。
女子最重量級(68Kg)で戦う植草歩選手は大柄な外国人選手を相手に戦う事が多い。168cmの植草歩選手が180cmクラスの外国人と戦うのだ。
体格やリーチ差をものともしない精神力と体力が必要。専属トレーナーを付けて、下半身強化のトレーニングを行う。
これまで2回世界空手道選手権大会に挑み3位止まり、3度目の挑戦となる2016年大会では優勝を果す。空手最強国のイラン・ハミデ選手がライバル。
形のルールと喜友名諒の優勝。
形は世界空手道選手権大会で男子9回女子15回優勝。形は1人で行う演舞攻撃と防御を想定して行う。100種類ほどあって試合ごとに変える。
形では四方八方の敵に対処する演舞だ。攻撃のスピードや防御後の反撃動作を見られる。審判は5人で相手より旗が多く上がれば勝ちだ。
喜友名諒選手は沖縄県出身で、小学校の体育で空手を知る。大学時代に全日本選手権で優勝を果す。
「見ている観客にも己のパワーを伝えたい」「本当に戦っているように表現したい」と語る喜友名諒選手は日本と外国の形の違い、つまり伝統的な空手を習得している。
眼光に威力があるのが特徴。2016年の世界空手道選手権大会で優勝。ライバルはベネズエラのディアス選手。
清水希容は形で世界空手道選手権大会2連覇。
清水希容選手は小学生町道場で空手をしる。女性がしていた形を見て空手を習う。大学時代では国体と全日本選手権で優勝した実力者。
清水希容選手は形でより完成度の高さを目指す。 自分をどれだけ表現できるか。自分らしさを表現したいと語る。清水希容選手の形は力強さとしなやかさ。
激しい動きでも体の軸はぶれないのが特徴。22歳にして国内外の21試合全てに勝利。世界空手道選手権大会は19歳で優勝して2016年でも優勝。
形で2連覇を成し遂げた。組手の荒賀龍太郎・植草歩と形の喜友名諒・清水希容選手には東京オリンピックでも金メダルを獲得してほしいものだ。
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