日本二百名山を踏破した田中陽希。世界を舞台に活動するアドベンチャーチーム(イーストウインド)の一員でもある。続編として日本三百名山が2018年にNHKグレートトラバースで放送予定である。
イーストウインドは田中正人が立ち上げたプロのアドベンチャーレースチーム。田中正人はハセツネCUP(日本山岳耐久レース)の初代王者。

そしてアドベンチャーレースは女性を含む4人で競う過酷なレース。大会では登山・マウンテンバイク・シーカヤック等、様々な道具を使う。ゴールまで1週間かかる事も多く不眠不休で進む。
アドベンチャーレーサー田中正人。
有機ゴム薬品の研究をしていた田中正人はその科学会社を退職してプロ・アドベンチャーレーサーとなる。極貧生活を会社員時代の貯金を崩して過ごす。
やがてアドベンチャーレースを機に知り合った女性(竹内靖恵)と結婚する。アドベンチャーレースと言う危険な仕事である事と、年を取ったらどうするのか?
どうやって生活するのか?と言った彼女の両親を何とか説得しての結婚だった。竹内靖恵は温泉旅館や英会話教師のアルバイトをしながら田中正人を支える。
田中陽希がイーストウインドに加入。
クロスカントリースキーでオリンピックを目指していた田中陽希。明治大学に進むもオリンピック出場は叶わず、教師として教え子に夢を託そうと考える。
だが、22歳でアスリート生活を終えるのに迷いがあった。日本体育大学に教職課程性として進学してからスポーツジムに通って富士山や高尾山を走ってトレーニングに励んだ。
トレイルランニングの大会に出場しようと思っていた時、ハセツネCUP(日本山岳耐久レース)のホームページの優勝者一覧で田中正人とイーストウインドの存在を知る。
そして両親から教員免許取得後にアドベンチャーレーサーになる了承を得たのであった。
アドベンチャーレースに生きる!読書感想。
アドベンチャーレースは山岳地帯やジャングル・海・川・氷河・砂漠・洞窟と言った自然が舞台。大会では数百キロの道のりをチェックポイントを通過しながらゴールを目指す。
衣食住を詰めた重いザックを背負い、地図とコンパスを使用しながら進む過酷な大会。イーストウインド設立当初はその日暮らしの貧乏生活。それでもプロのアドベンチャーレーサーとして生きる事だけを考え続けた。

結果、道を切り開いて今のように生活が成り立つようになった。この本にはまだまだメンバーとの確執や苦難の物語が沢山書かれている。少しでも興味を持ったなら是非読んでみよう。
トレイルランナー必見!砂漠マラソンや170Kmの山に挑戦した5冊の本。
世界中の過酷な大会に出場し続けるランナー達がいる。山を170Km走る者もいれば砂漠や北極を走る者もいる。人生をかけて走り続けたその先になにが見えるのか?
トレイルランナーはもちろん、冒険(アドベンチャー)好きなら読んでおきたい本を紹介。最初に紹介する本は「サハラを走る(赤坂剛史)」だ。サハラ砂漠・アカタマ砂漠・ゴビ砂漠の世界3大砂漠と南極の大会を完走。
250Kmを7日間に分けて走る。7日間の総合タイムが短い者が優勝だ。暑さを物ともせず、走り続けるその姿は読む人に勇気や元気を与えてくれる。
同じく、砂漠や北極・南極・UTMB(トレイルラン)を走った小野裕史の本。「マラソン中毒者・北極・南極・砂漠マラソンを走った世界一のビジネスマン」
35歳までインドア派(運動経験なし)だったのが、アウトドア派に転身。どんな過酷なレースでもとりあえずエントリーする強者。
日本唯一のアドベンチャーレースチーム「EAST WIND(イーストウインド)」の本。「アドベンチャーレースに生きる! 田中正人×田中陽希 百名山ひと筆書きへの挑戦はEAST WINDのためだった」なぜ彼らは世界のフィールドで結果を出し続けるのか。極限の状況でも安定したパフォーマンスを出すことができるのか?その秘密に迫る。
トレイルランニング大会UTMFとUTMB。
国内屈指のプロトレイルランナー鏑木毅がUTMF(170Kmのトレイルラン)を開催するまでの道のりが書いてある。「富士山1周レースができるまで」(ウルトラトレイル・マウントフジの舞台裏)
世界最高峰のトレイルランニング大会であるUTMBを参考に日本でUTMFが作られた。一般のマラソン大会と違ってトレイルランニング大会を開催するのは大変だ。
何故なら山の所有者1人1人から使用許可を得なければならないからだ。それが170Kmなら途方もない事である。この「富士山1周レースができるまで」には鏑木毅と福田六花の苦労と喜びが書かれている。
鏑木毅・極限のトレイルラン(アルプス激走100マイル)
新聞に書かれていた山を走る競技に影響を受けて走り始めた鏑木毅。ハセツネCUP・富士登山競走・北丹沢12時間耐久レースと優勝を重ねる。その後、本場フランスでのUTMB挑戦。
ちなみにUTMBとはフランスをスタートしてスイス・イタリアを経由して再びフランスに戻る170Kmのレース。(当時100マイル160Kmで開催されていたが、現在は170Kmで開催)
このUTMBでコースロスト(道迷い)がなければ2位になれたと思われるレース展開が記載されている。実際には3位だったが、これをきっかけに鏑木毅はプロとしてトレイルランニング大会に参加するようになる。
鏑木毅・極限のトレイルラン(アルプス激走100マイル)は2日間寝ないで走り続ける物語

以上のようにトレイルランナーはもちろん、マラソンランナーや登山家にもお薦めの本を5冊紹介した。世界の過酷なレースに出場するのはそれ以上の喜びや感動があるからだ。興味があれば商品画像(リンク)からより詳しい内容を見ると良い。


「トレイルラン女子のジャケットとパンツを紹介!女性の服装選び」も読んでね!

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